満月の夜に。

満月の夜。

月が鼓動していた。

こちらに向かって、どんどん大きくなっていった。

一緒になった。

身体が火照って眠れなくなった。でもそれはとても穏やかな時間だった。

 

自然と手放すことが始まった。

 

直射日光の下にいられなくなった。

草刈り機や機械類がめっきりダメになった。

土にまみれたくないと思うようになった。

 

必然的に、家の中に日中いる事になり、

その時間を縫い物にあて、驚くほど心地よく過ごせている自分がいた。

 

車を運転していたら、意識が遠のくように疲れるようになり、

もう一人では遠出できないし、

一人では住めないと悟った。

自分でも驚いた。

 

気分ではない、過去の偽りの塊のような洋服を捨てた。

今の自分がどこにいるかがクリアになった。

 

現金収入をどのように得て行くかも、またわかった。

料理と私の心地良い関係も、わかった。

 

音楽を聴く事ができるようになった。

身体が思うままに揺れて動く事を知った。

頭にイメージがどんどん沸いて出てきた。

それは10年前とは違う、寂しさからではなく愛に満ちたディテールやカラーまではっきりしたものだった。

 

私の行動とリンクしている人が存在することがわかった。

それはどの町に行っても似たような人と出会い、同じ関係を築いてくれるタイプの人だった。

共に喜び、悲しみ、私が生き生きとする事で切り開かれていく人たち。

私が共に生きて行きたい人たちだと思った。

 

私は人をただただ信用し、自分を生きることが、

人に与えることとイコールになる性質の人なのかなと、ふと思った。

 

そんな方向が自然と外に向いていることすらわかっていない私を、

私のあるべき姿へ導いてくれる人を必要としていることも、またわかった。

 

 

 

今の家の断捨離しすぎるとも言える片付けが、

実は新たな住まいへの旅立ちだということも、わかってしまった。

 

今ある環境は、

自分は一人では生きていけない。

自分のことが信用できない。

という恐れから始まったものだと気づいてしまったから。

 

私は本当は、キッチンとこの6畳の寝室件ミシン小屋、

それだけあれば充分で、

 

もう一人では生きたくない。

誰かと共に生きることが望みだと、わかってしまったから。

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この投稿は2016年8月22日8:17 AMに公開され、未分類 カテゴリーに分類されています。 パーマリンクをブックマーク この投稿へのコメントを RSS フィードで購読できます。

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